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エクステリアリフォーム

ウッドデッキにサンルームを後付けするなら知っておきたい全知識

ウッドデッキを使っていると、「もっと雨の日も使えたら」「年中快適に過ごせたら」と考えることはありませんか?

せっかくのデッキスペースを、天気や季節に左右されず活用したい。

そんな願いを叶えるため、多くの方がウッドデッキにサンルームを後付けする選択肢を検討します。

でも待ってください。

実はウッドデッキとサンルームは全く別物なんです。後付けする前に、正しい知識を身につけましょう。

今回は「本当にサンルームが最適?」「どんな方法がある?」「費用や注意点は?」など、よくある疑問にシエルブルーの高橋がお答えします。

これからウッドデッキの活用方法を広げたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ウッドデッキにサンルームを後付けすることは可能?

「今のウッドデッキの上に、そのままサンルームを乗せられるの?」

この質問、とても多いんです。結論からいうと、単純に乗せるだけでは不可能です。

ウッドデッキをサンルームにするためには、土台からの改修工事が必要になります。サンルームはそれなりの重量があるため、既存のウッドデッキだけでは耐えられないのです。

ウッドデッキ上にサンルームを設置するための条件

  1. 既存ウッドデッキの解体
  2. サンルーム用の基礎工事
  3. 柱は地面にしっかり固定
  4. 新たなデッキ材の設置

メーカー製品の場合、YKKAPなどは初めから自社製品同士の組み合わせを前提とした設計になっています。既存のウッドデッキ上に後付けすることは基本的に想定されていません。

「でも、ネットでは後付け可能と書いてあるところもあるよ?」

確かに、一部の業者では可能と表記している場合もありますが、これは多くの場合「既存デッキを解体して新設する」という意味です。厳密には「後付け」ではないんですね。

サンルームよりおすすめ!「テラス囲い」という選択肢

ウッドデッキを雨や風から守りたい、でも完全な室内空間にはしたくない。そんな方には「テラス囲い」がぴったりです。

テラス囲いとは、ウッドデッキに屋根や側面のパネルを設置したもの。サンルームよりも開放的で、ウッドデッキの良さを損なわずに機能性をアップできます。

テラス囲いのメリット

  • ウッドデッキの開放感を維持できる
  • サンルームより工事費用が抑えられる
  • 天候に左右されずウッドデッキを使用可能
  • DIYでも比較的取り付けやすい

特にフェンスタイプのテラス囲いなら、プライバシーの確保や小さなお子様の安全面でも安心です。

「屋根だけ」「壁だけ」といった部分的な設置も可能なので、予算や用途に合わせて柔軟に選べるのも魅力です。

ウッドデッキとサンルームの違いを理解しよう

ウッドデッキとサンルームは、一見似ているようで根本的に異なります。この違いを理解することで、自分の希望に合った選択ができるようになります。

ウッドデッキとは

ウッドデッキは、エクステリア(外構)の一部です。室内と屋外をつなぐ中間的な空間として機能します。

  • 開放的で外とつながる空間
  • 建築基準法上は「建物」ではない
  • 建蔽率に含まれない
  • 断熱性能は求められない

多くの場合、木材で作られることから「ウッド」デッキと呼ばれていますが、最近では樹脂製や木樹脂複合材なども人気です。

サンルームとは

対してサンルームは、居室(建物)の一部という位置づけです。

  • ガラス張りの室内空間
  • 建築基準法上は「建物」
  • 建蔽率に含まれる
  • 断熱性能が求められる

サンルームの起源は海外の温室です。植物を育てるためのスペースが、やがて人が過ごす空間へと進化しました。現代では、明るい光が差し込む居室として人気を集めています。

違いを一目でわかる表

特徴 ウッドデッキ サンルーム
位置づけ エクステリア(外構) 居室(建物内
建蔽率 含まれない 含まれる
断熱性 不要 必要
工事の規模 比較的簡単 本格的
費用の目安 20〜80万円 100万円〜
DIY 可能 難しい

このように、見た目や用途は似ていても、法的な位置づけや必要な性能が全く異なるのです。

ウッドデッキにサンルームを後付けする際の注意点

どうしてもウッドデッキにサンルームを後付けしたい場合、以下の点に注意が必要です。

1. 費用が高くなる可能性

サンルームの設置は、単なる外構工事ではなく部屋を増設する行為です。そのため、住宅としての性能を確保するための費用がかかります。

また、既存のウッドデッキを解体し、基礎工事から行う必要があるため、新築時に設置するよりも割高になることが多いです。

一般的な費用の目安:

  • テラス囲い:30〜100万円
  • サンルーム:100〜300万円以上

「こんなにかかるの?」と驚かれるかもしれませんが、快適な空間づくりには適切な投資が必要です。

2. 建蔽率に注意

多くの住宅は、法律で定められた建蔽率(敷地に対して建物が占める割合の上限)ギリギリで建てられています。

サンルームは建物の一部とみなされるため、後付けで設置すると建蔽率をオーバーしてしまう可能性があります。この場合、建築確認申請が必要になったり、最悪の場合は設置できないことも。

将来家を売却する際にも問題になる可能性があるので、事前に確認しておきましょう。

3. プロに依頼することをおすすめ

DIY好きな方は「自分で作れるかも」と思うかもしれませんが、サンルームは安全性や耐久性が求められる構造物です。

特に既存のウッドデッキとの接続部分は、水漏れや強度不足の原因になりやすく、専門技術が必要です。

キットを購入しても、建物に合わせたミリ単位の調整が必要になるため、プロの施工をおすすめします。

4. 既存の雰囲気を大きく変える

ウッドデッキは開放的な外部空間、サンルームは室内空間です。後付けでサンルームにすると、家全体の雰囲気が変わる可能性があります。

現在のウッドデッキの良さ(開放感、自然との一体感など)が失われることも考慮して検討しましょう。

DIYで作るならテラス囲いからチャレンジ

本格的なサンルームは難しくても、テラス囲いなら比較的DIYでも挑戦しやすいです。

DIYテラス囲いのポイント

  1. 断熱対策を考える
    • 屋根や壁に断熱効果の高い素材を使用
    • 冬は補助暖房(石油ストーブなど)を活用
    • 夏は日除けシェードやカーテンで直射日光を遮る
  2. 適切な材料選び
    • 基本構造(柱、桁):天然木材
    • 壁・屋根:ポリカーボネート
    • 木材はハードウッドとソフトウッドを組み合わせてコスト調整

DIY事例:フランス田舎風ウッドデッキテラス囲い

  • サイズ:3m×2.5m、高さ2.5m
  • 床高:45cm
  • 素材:周囲はアクリル、天井はポリカーボネート
  • 費用:約20万円
  • 使用商品:イタウバ、ウリン、ステンレスコーススレッド

DIY事例:多目的に楽しめるスペース

  • 実働日数:約7日(休日利用)
  • 工夫点:床にコルクのジョイントマットとラグを敷いて断熱
  • 使用感:石油ストーブで外気温が氷点下でもトレーナー1枚で快適
  • 費用:約40万円
  • 使用商品:アマゾン アンジェリーナ

DIYでも工夫次第で、かなり快適な空間が作れることがわかります。ただし、基礎工事や電気工事が必要な場合は、必ずプロに相談しましょう。

プロが作るサンルーム・テラス囲いの魅力

DIYも魅力的ですが、プロの技術で作られたサンルームやテラス囲いは、美しさと機能性が格段に違います。

プロの施工例をいくつか見てみましょう。

施工事例:日差しが降り注ぐ木製サンルーム

  • 特徴:アルミフェンスとオーニングを撤去し、一から構築
  • 素材:骨組みはイタウバ、屋根は熱線遮断ポリカーボネート
  • 工夫点:
    • パーゴラとサンルームの屋根を連結
    • オーニングを設置して日差しを調整可能
    • 木製デザインドアでアクセントに
    • アンティーク調シーリングと高い天井で特別感アップ

こうしたプロの技が光る施工では、単なる「雨風をしのぐ場所」ではなく、「特別な時間を過ごす空間」が生まれます。

福岡市で考えるウッドデッキ+サンルームの選び方

福岡市は気候や地域特性によって、ウッドデッキやサンルームの選び方にも違いがあります。地域に合った選択をするためのポイントをご紹介します。

福岡市の気候とウッドデッキ・サンルームの関係

福岡市は夏が暑く多湿で、冬は比較的温暖ながらも北風が強い特徴があります。また、梅雨時期の長雨や突然のゲリラ豪雨も考慮すべきポイントです。

このような気候を考えると、ウッドデッキだけでは年間を通じての使用に制限がありますが、サンルームやテラス囲いを設置することで快適に過ごせる日が大幅に増えます。

福岡の気候に合わせたおすすめ設計

  • 屋根材の選択: 熱線遮断ポリカーボネートで夏の直射日光対策
  • 通風設計: 夏の湿気対策に開閉可能な窓や壁を設置
  • 方角考慮: 南向きなら日射取得、西向きなら日除け対策を重視

区別の特性を活かした窓選び

福岡市の各区には、それぞれ特徴的な住宅事情や環境があります。それに合わせた最適な提案をご紹介します。

東区エリアでよくある相談内容と解決策

東区は海に近い地域が多く、塩害対策が重要です。また、新興住宅地が多いため、隣家との距離が近い場合もあります。

  • よくある相談: 海からの潮風対策、プライバシー確保
  • 推奨プラン: 耐候性の高い樹脂製フレーム、目隠しパネル付きテラス囲い
  • リフォーム福岡市東区での事例: 塩害に強いアルミ構造+ポリカパネルの組み合わせが人気

博多区エリアの特徴と対応ポイント

博多区は都市部特有の狭小地に建つ住宅が多く、限られたスペースを有効活用する工夫が必要です。

  • 特徴: 狭小地・都市型住宅が多い
  • 対応ポイント: コンパクトながら機能的なテラス囲い設計
  • リノベーション福岡市博多区での工夫: 折りたたみ式の窓で空間を最大限活用

中央区エリアならではの考慮点

中央区は古い建物と新しい建物が混在しており、町並みとの調和が重要です。

  • 考慮点: 町並みとの調和、歴史的建造物近隣での外観規制
  • 推奨設計: 町並みに合わせたデザイン性の高いテラス囲い
  • リフォーム福岡市中央区の傾向: 木調フレームを使った和モダンデザインが増加

南区エリアの住宅事情と推奨プラン

南区は自然が多く、緑を楽しむ住宅が多いエリアです。

  • 住宅事情: 庭付き一戸建てが多い、自然を楽しむ住宅
  • 推奨プラン: 大開口の窓で庭との一体感を重視したデザイン
  • リノベーション福岡市南区の特徴: ガーデニングと連携したウッドデッキ+テラス囲いが人気

城南区エリアの特性と注意点

城南区は高台に位置する住宅が多く、風や日差しの影響を受けやすい特徴があります。

  • 特性: 高台の住宅、風の影響を受けやすい
  • 注意点: 強風対策、日射コントロール
  • リフォーム福岡市城南区でのポイント: 風に強い構造設計と日射調整機能の両立

西区エリアの環境に応じた提案

西区は海に面した地域と山間部が混在し、環境によって対策が大きく異なります。

  • 環境: 海岸沿いと山間部で環境差が大きい
  • 提案: 立地に応じた素材選び(海側は耐塩害、山側は防虫対策)
  • リノベーション福岡市西区の事例: 景観を活かす大開口+可動式日除けの組み合わせ

福岡市内でも区によって環境やニーズが異なるため、お住まいの地域に合わせた最適な選択をすることが大切です。

まとめ:あなたに最適なウッドデッキ活用法は?

ウッドデッキにサンルームを後付けする計画を考えるとき、大切なのは「何のために」その空間を作りたいのかという目的です。

目的別おすすめプラン

  • 雨の日も使いたい: シンプルな屋根付きテラス
  • 虫や風を防ぎたい: テラス囲い
  • 1年中快適に過ごしたい: サンルーム
  • DIYで楽しみたい: 段階的なテラス囲い
  • プロの技で特別な空間を: 本格的サンルーム

大切なのは、自分のライフスタイルに合わせた選択をすること。予算や工期、将来的な住宅の価値なども考慮して、最適な選択をしましょう。

最後に、ウッドデッキやサンルームの設置は住まいの大きな変化です。専門家に相談しながら、後悔のない選択をすることをおすすめします。

福岡市内でのリフォームやリノベーションをお考えなら、地域特性を熟知した業者選びが成功の鍵となります。各区の特性に合わせた提案ができる、信頼できるパートナーを見つけてください。

 

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