トイレリフォーム
タッチレス水栓のメリット・デメリット徹底解説!後悔しない選び方と注意点

スマートな印象を与えるタッチレス水栓。公共施設で見かけることが多かったこの便利な設備が、今では一般住宅にも普及してきています。
「手を触れずに水が出せるなんて便利そう!」と思ってタッチレス水栓の導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際に使ってみると「こんなはずじゃなかった…」と後悔する方も少なくありません。
この記事では、タッチレス水栓のメリットとデメリットを徹底解説し、後悔しない選び方のポイントをご紹介します。リフォームやリノベーションを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
タッチレス水栓とは?基本をおさえよう
まずは、タッチレス水栓の基本的な特徴を見ていきましょう。
タッチレス水栓の基本的な仕組み
タッチレス水栓とは、センサーが手の存在を感知して、手を触れることなく水の出し止めができる給水設備のことです。
水栓に手を触れる必要がないので、濡れた手や汚れた手でも操作できます。そのため、水栓自体も汚れにくく、手も清潔に保てるのが特徴です。
公共施設のトイレなどでおなじみでしたが、最近では一般住宅のキッチンや洗面台にも導入されるケースが増えています。
似ている水栓との違い
タッチレス水栓と似たものに「ハンズフリー水栓」があります。
両者の主な違いは、センサーの位置です。タッチレス水栓は蛇口の上部にセンサーがあり、手をかざすと水が出ます。一方、ハンズフリー水栓は蛇口の先端部分にセンサーがあり、手や食器などを近づけると水が出るのが特徴です。
「センサー水栓」という表現もよく使われますが、これはタッチレス水栓とハンズフリー水栓の両方を含む総称と考えられます。
タッチレス水栓の11のデメリット・後悔ポイント
タッチレス水栓は便利な半面、いくつかのデメリットもあります。実際に使用した方々の声を基に、よくある後悔ポイントを紹介します。
1. 温度や水圧は手動で調節する必要がある
タッチレス水栓の最大のデメリットは、多くの製品で温度や水圧の調節を手動で行う必要があることです。
センサーで水の出し止めはできても、温度や水圧を変えるには結局レバーに触れなければなりません。料理中に油で手が汚れた状態でレバーを触れば、結果的にレバーが汚れてしまいます。
「タッチレス」と言っても、完全に触らないわけではないことを理解しておく必要があるでしょう。
「せっかくタッチレスにしたのに、結局毎日レバーに触っている…」という声は非常に多いです。
2. 温度・水圧が一定だと光熱費がかさむことも
タッチレス水栓の便利さに慣れて、温度や水圧の調節をせずに使い続けると、光熱費が思わぬ形で高くなることがあります。
例えば、水圧を強めに設定したままだと水の使用量が増え、お湯の設定にしていると給湯器が常に稼働して光熱費が上がります。
節水効果を期待してタッチレス水栓を導入したのに、逆効果になってしまうこともあるのです。
3. センサーの反応が悪いこともある
タッチレス水栓がどの程度センサーに反応するかは、メーカーや製品によって差があります。
センサーの感度が悪いと、水を使いたいときに出なくてイライラすることも。毎日何度も使うものだけに、この「反応の悪さ」はストレスになりかねません。
購入前にショールームなどで実際に試すことをおすすめします。
4. 感度が高すぎて不要なときに水が出ることも
反対に、センサーの感度が高すぎることによるデメリットもあります。
食器をシンクに置こうとしただけで水が出たり、キッチンの作業中に手が偶然センサーの前を通っただけで水が出たりすることがあります。
意図せず水が出ると、水の無駄につながるだけでなく、びっくりしてしまうこともあるでしょう。
5. 停電時はタッチレス機能が使えない
タッチレス水栓はセンサーを動かすために電気を使用しています。そのため、停電時にはタッチレス機能が使えなくなる可能性があります。
多くのタッチレス水栓には手動モードへの切り替え機能がありますが、その方法を知らないと、いざという時に水が使えず困ることになります。
製品の説明書をよく読み、非常時の操作方法を確認しておきましょう。
6. 水を出し止めする際にタイムラグが生じる
センサーに手をかざしてから水が出るまで、わずかなタイムラグが生じることがあります。
特に焦っているときなどは、このわずかな遅れでもストレスに感じる方もいます。「手をかざしたのに水が出ない…」と思って何度もかざすと、突然水が出て止まるといった状況も起こり得ます。
せっかちな方は、このタイムラグにイライラするかもしれません。
7. 少量の水を出すのが難しい
タッチレス水栓では、少量の水だけを出すのが難しいと感じる方も多いです。
少量の水を出すには、まずレバーで水量を調節してから、センサーに手をかざす必要があります。自分が思っていた量よりも多くの水が出てしまうこともあるでしょう。
計量スプーンに少量の水を入れたいときなどは特に不便に感じることがあります。
8. 導入費用が高い
タッチレス水栓は、通常の水栓と比べて価格が高めです。製品にもよりますが、一般的に5万円以上の追加費用がかかることが多いでしょう。
この費用が見合うかどうかは、使用頻度や生活スタイルによって変わってきます。
9. デザインの選択肢が少ない
タッチレス水栓は、デザインのバリエーションが限られています。特に好みのテイストやカラーにこだわりたい方には、選択肢が少ないと感じるかもしれません。
ただし、タッチレス水栓は一般的にモダンでスタイリッシュなデザインが多いため、そうしたテイストを好む方には問題ないでしょう。
10. ペットに反応して水が出ることも
意外なデメリットとして、ペットに反応して水が出ることがあります。
特に好奇心旺盛な猫などは、キッチンのワークトップからカウンターへ移動する際に、センサーの前を通過することがあります。すると、意図せず水が出てしまうことも。
長時間留守にする場合は、センサー機能をオフにしておくなどの対策が必要です。
11. タッチレスに慣れすぎて外出先で水を止め忘れる
これは意外かもしれませんが、タッチレス水栓に慣れすぎると、外出先で通常の水栓を使った際に水を止め忘れるというケースが報告されています。
特に子どもがタッチレス水栓で育つと、「水は勝手に止まるもの」と覚えてしまい、外出先で水を出しっぱなしにしてしまうことがあるようです。
タッチレス水栓の5つのメリット
デメリットばかり強調しましたが、もちろんタッチレス水栓には多くのメリットもあります。以下に主なメリットを紹介します。
1. 接触感染を防げる
タッチレス水栓の最大のメリットは、水栓に直接触れる必要がないため、接触感染のリスクを減らせることです。
外出先から帰宅した際、汚れた手でレバーを触らずに手を洗えるのは大きなメリットです。また、手を洗った後に汚れたレバーに触れる必要もないので、手洗い後も清潔さを保てます。
感染症対策を重視する家庭には、特におすすめの機能といえるでしょう。
2. 水栓の掃除の手間がかからない
タッチレス水栓は、レバーを触る機会が減るため、水栓自体が汚れにくいというメリットがあります。
料理中の油や調味料がついた手、洗顔時の石鹸が泡立った手などでレバーを触ることがないので、水栓の清掃頻度を減らせます。
水栓まわりの水垢の発生も抑えられるため、キッチンや洗面台を清潔に保ちやすくなります。
3. 節水効果がある
タッチレス水栓には、水の出しっぱなしを防ぐ効果があります。
通常の水栓では、つい閉め忘れてしまったり、小さな子どもや高齢者が完全に閉められなかったりすることがあります。タッチレス水栓なら、手を離せば自動的に水が止まるため、そうした心配がありません。
また、多くの製品には自動で水を止める機能が付いているため、不在時にもセンサーが反応し続けて水が出しっぱなしになる心配も少ないでしょう。
4. 誰でも使いやすい
タッチレス水栓は、小さな子どもや高齢者など、手先の力が弱かったり、水栓の操作が難しい方でも簡単に使えます。
手をかざすだけで水が出るシンプルな操作性は、ユニバーサルデザインの観点からも優れています。実際、タッチレス水栓の製品の中にはグッドデザイン賞を受賞したものもあります。
5. スタイリッシュなデザイン
タッチレス水栓は一般的に、シンプルでモダンなデザインが多いです。
レバーが目立たず、すっきりとした印象を与えるため、キッチンや洗面台の見た目をスタイリッシュに演出できます。
デザイン性の高いキッチンや洗面台を目指す方には、タッチレス水栓がおすすめです。
後悔しないタッチレス水栓の選び方5つのポイント
タッチレス水栓でデメリットを感じないように、製品選びの際に注目すべきポイントを紹介します。
1. 機能で選ぶ
タッチレス水栓には、基本機能以外にも様々な付加機能があります。
- 浄水機能: 飲料水として使える浄水と、料理・洗い物用の水道水を切り替えられる
- 節水機能: 水量を自動調整して無駄な水の使用を抑える
- 自動温度調節: センサーで手の位置を感知し、温度を自動調節する高機能タイプもある
必要な機能とコストのバランスを考慮して選びましょう。ただし、機能が増えるほど価格も上がる傾向があります。
2. 形状で選ぶ
タッチレス水栓の形状は、大きく分けて以下の3種類があります。
形状 | 特徴 |
ストレート型 | キッチン用水栓の主流。シンプルで使いやすい |
グースネック型 | ガチョウの首のように湾曲したデザイン。シンク内に余裕ができ、大きな鍋なども洗いやすい |
L型 | シンプルなL字型。吐水口が高く、シンク内が広く使える |
使用する場所や用途に合わせて、最適な形状を選びましょう。
3. 電源タイプで選ぶ
タッチレス水栓の電源タイプは、「コンセント式」と「乾電池式」の2種類があります。
コンセント式
- メリット: 電池交換の手間がかからない
- デメリット: キッチンにコンセントが必要、停電時は使えない
乾電池式
- メリット: コンセントがなくても設置可能、停電時も使用可能
- デメリット: 定期的な電池交換(約1年に1回)が必要
ライフスタイルや設置場所の条件に合わせて選びましょう。
4. 使いやすさで選ぶ
タッチレス水栓を選ぶ際は、実際に使用する家族全員が使いやすいかどうかを考慮することが大切です。
- センサーの感度は適切か
- 水量や温度の調節は簡単にできるか
- 吐水口の高さや距離は適切か
可能であれば、購入前にショールームで実際に操作して確認することをおすすめします。
5. 費用で選ぶ
タッチレス水栓の費用相場は、メーカーや機能によって異なりますが、5〜15万円程度です。
高機能な製品ほど価格も高くなりますが、必要な機能だけを厳選することでコストを抑えることができます。
導入費用だけでなく、メンテナンスのしやすさや耐久性なども考慮して選びましょう。
福岡市エリア別のタッチレス水栓導入事情
福岡市でのタッチレス水栓の導入状況や、各区の特性に合わせた選び方のポイントをご紹介します。
福岡市の水質とタッチレス水栓の相性
福岡市の水は、全国的に見て中程度の硬度です。タッチレス水栓を導入する際は、水質による影響も考慮する必要があります。
特に浄水機能付きのタッチレス水栓を検討する場合は、地域の水質に適したフィルター交換サイクルを確認しておくと良いでしょう。
東区エリアでのタッチレス水栓導入事例
福岡市東区では、新興住宅地を中心にタッチレス水栓の導入が増えています。特に香椎や和白エリアの新築マンションやリノベーション物件では、標準装備としてタッチレス水栓を採用するケースが増えています。
リフォーム福岡市東区の事例では、キッチンと洗面台の両方にタッチレス水栓を導入するご家庭が多く見られます。海に近いエリアでは、塩害対策として耐久性の高いタイプを選ぶことをおすすめします。
博多区・中央区でのタッチレス水栓の人気
商業施設や飲食店が多い博多区・中央区では、衛生面への意識の高まりから、タッチレス水栓の需要が急増しています。
特にリノベーション福岡市の事例では、古い住宅をモダンにリノベーションする際、タッチレス水栓を導入することで清潔感とスタイリッシュさを両立させる工夫が人気です。
マンションの多い中央区では、コンパクトなキッチンにもフィットするスリムタイプのタッチレス水栓が人気となっています。
南区・城南区・西区での導入ポイント
自然環境に恵まれた南区・城南区・西区では、省エネや節水機能を重視したタッチレス水栓の導入が増えています。
特に西区の海に面したエリアでは、塩害対策として防錆性能に優れたタイプを選ぶことが重要です。南区・城南区の戸建て住宅では、停電時にも使用できる乾電池式のタッチレス水栓が選ばれる傾向にあります。
タッチレス水栓のよくある質問
タッチレス水栓について、よくある質問とその回答をまとめました。
Q: タッチレス水栓の寿命はどのくらい?
A: タッチレス水栓の寿命は、一般的に8〜10年程度と言われています。ただし、使用頻度や水質、メンテナンス状況によって異なります。定期的なお手入れやパーツ交換を行うことで、長く使い続けることができます。
Q: タッチレス水栓は子供にも使いやすい?
A: はい、タッチレス水栓は子供にも使いやすい設計になっています。手をかざすだけで水が出るため、レバーを回す力がなくても簡単に操作できます。ただし、センサーの高さが子供の手の届く位置にあるかを確認することが大切です。
Q: メンテナンスは大変?
A: タッチレス水栓のメンテナンスは、通常の水栓とさほど変わりません。定期的に表面を拭き掃除し、電池式の場合は1年に1回程度の電池交換が必要です。また、水垢やカルキが付着した場合は、専用のクリーナーで拭き取ることをおすすめします。
Q: 停電時はどうすればいい?
A: 停電時の対応は製品によって異なりますが、多くの製品には手動モードへの切り替え機能が付いています。電磁弁部に給水管についている手動弁を開けることで、センサーに関係なく水を使用できるようになります。製品の説明書を確認し、非常時の操作方法を覚えておくことをおすすめします。
Q: キッチンと洗面台、どちらに設置するのがおすすめ?
A: どちらも設置するメリットはありますが、予算の都合で1カ所のみ導入する場合は、キッチンがおすすめです。キッチンは調理中に手が汚れることが多く、タッチレス水栓のメリットを最大限に活かせます。洗面台は比較的レバー操作の頻度が少なく、通常の水栓でも不便を感じにくい傾向があります。
まとめ:タッチレス水栓は生活スタイルに合わせて選ぼう
タッチレス水栓は、便利さとスタイリッシュなデザインで人気の水栓ですが、いくつかのデメリットもあります。
特に、「温度や水圧は手動調節が必要」「センサーの反応に個体差がある」「導入コストが高い」といったデメリットは、事前に知っておくことで後悔を防げるでしょう。
一方で、「接触感染を防げる」「掃除の手間が減る」「節水効果がある」といったメリットも魅力的です。
タッチレス水栓を導入するかどうかは、ご家庭の生活スタイルや優先する価値観によって異なります。この記事で紹介したポイントを参考に、ショールームなどで実際に体験してから判断することをおすすめします。
また、福岡市でリフォームやリノベーションを検討されている方は、各区の特性に合わせた製品選びを心がけましょう。特に海に近いエリアでは耐久性の高いタイプ、都心部ではデザイン性の高いタイプが人気です。
タッチレス水栓のメリットとデメリットを理解した上で、後悔しない選択をしてください。